東京アプレイザル・不動産鑑定士の永井宏治です。
今回は「士業における講師活動」のお話をいたします。
士業における講師活動は一般的に営業活動のニュアンスも含んでいます。士業経営等に関する書籍を読むと、ほぼ必ずと言ってよいほど「セミナー講師をやるべき」という項目が出てきます。
講師として呼ばれることが一番かと思いますが、講師実績がないとやはり声がかかることは難しいかもしれません。上記書籍では自主開催のセミナー(小さな安い会場を借りて自分で集客する)を開催する、商工会議所にコネクションを作り、そこで登壇できるようにする等が書かれています。資格を取得してすぐに独立という方や、独立して年数が経過しているとしても継続して仕事を取得する手段やコンテンツの発信という意味でやはり講師活動は有用なのでしょう。HPやSNSで集客ももちろんできると思いますが、「講師」というのはまた別の営業方法として今後も有用な手段であると考えられます。
私は現在、本年からの連続講座である「相続土地評価アカデミー」の講師を務めておりますが、改めて士業において講師活動を行うことのメリットを考えてみましたので記してみます。
1.自社開催であったとしても「講師ができる専門家」ということで売りになる。
2.自分でテーマを決めてレジュメを作成することで自分の頭を整理できる。
3.自身でレジュメを作成し講師を行うことで受け身ではなく「能動的に仕事を作っている」と意識することができる。
4.テーマを決めることで「自身がどのようなことを人に伝えたいのか」が認識できる。
5.いくつかのテーマでレジュメを作成する場合、それが積み重なり将来的に業界誌への掲載、書籍の出版につながる可能性がある。
6.受講生に対して自身で作成したレジュメの内容を伝えることで「伝える力」が養われる。
7.講義を自身で振り返ることで課題(時間配分、話すスピード、説明の仕方等)が見つかる。
8.実務以外のスキルを磨くことができ、そのスキルを伸ばすことができたら「売れっ子講師」になる可能性もある。
9.会場受講の方々と交流ができ、仕事の相談を受けることもある。
10. その場で相談はないとしても名前を覚えていただき、将来相談をいただく可能性がある。
次回以降でそれぞれの項目についてもう少し細かく考えてみたいと思います。
https://tap-seminar.jp/seminar.php?keyno=2333