東京アプレイザル・不動産鑑定士の永井宏治です。

今回は孔子の有名な言葉「五十にして天命を知る」について書いてみたいと思います(実務等には関係のない話ですが、たまにはこのような内容を書くのも良いかと思っています)。

私は現在40代で50歳までは後何年かありますが、数年前からこの言葉について考えるようになりました。40代になるとどうしても「人生の折り返し」ということを意識せざるを得なくなるからかもしれません。

上記の言葉を検索すると、AIによる回答で”孔子が『論語』で「五十歳になって、天から自分に与えられた使命や、どうにもならない運命の在り方を悟った」と述べた言葉”として表示されます。

「自分に与えられた使命」ということで考えると、「自身の仕事」を考えるわけですが、私は不動産鑑定士であり、今から全く新しい別の仕事をすることはほぼないかと考えています。

「不動産鑑定士」と一口に言っても人それぞれいろいろな方がいます。私は自身のことをかなり不器用だと自覚しており、典型的な鑑定士像(そのようなものがあるかわかりませんが…)とはかなり違うかな、と考えています。

昨年9月のREAレポートで、【相続における鑑定評価の醍醐味】について書きましたが、その中で7つの醍醐味を挙げました。私個人の感覚としては、相続の分野で活躍している不動産鑑定士というのはまだまだ少ないのではないかと考えています。

私自身が典型的な鑑定士像から外れていると考えるのは、「相続」という鑑定業界の中では比較的マイナーな分野の方に目が向いていて、「相続に関する鑑定評価」を題材に書籍の執筆やセミナー講師をし、本来なら鑑定士の範疇ではないような土地評価図面を、日々CADを使って描いているからかもしれません(ちなみに私の図面好きは小学生時代、算数の図形問題が得意で、それが基になっている気がしています)。

正直な気持ちとして、自分がマイナーな側にいるということについて何ともいえない気持ちになる時があるのは否定できません。ただ、他の鑑定士さんと比べても仕方ないかな、とも思います。

奇しくも弊社代表芳賀のアプレイザルニュース4月号では、「自分は自分。他人と比較しない。」という副題で記事が書かれていましたが、これはやはり当たっていると思います。

自分にできること、できないこと(上記「どうにもならない運命の在り方」も含めて)をきちんと認識し、人と比べない。私のライバルは私自身であり、自分が少しでも成長できるか、いかに仕事を依頼してくださった方の役に立てるかを考える。そのようにありたいと思います。

今の時点ではこれが天命だ、とはおこがましくて言えない状態ですが、頭の片隅に置きつつ日々研鑽し、何年後かの50代を迎えたいな、と考えています。