猛暑が続きますが皆様におかれましてはますますご健勝のことと存じます。
さて、毎月勝手にお送りしている東京アプレイザルニュースがお陰様で300回目(満25年間)を迎えることが出来ました。FAX配信拒否もせず、あるいは飽きもせず(^_^) 、皆様のご寛容なお気持ちに心より感謝申し上げます。
今の世の中はコロナ禍という、まさに予想だにしなかった事象が地球的規模で起こっていますが、これも我々地球人が招いた何らかの因果と考えるしかありません。よって、マスク、手洗い、ソーシャルディスタンスが日常生活に根付いてしまいました。本当に無常の世界です。つまり変われるものが生き残れる条件です。このニュースもどこまで続けられるか新たな挑戦です。暫しのお付き合いをお願い申し上げます。
【士業事務所(所長)や不動産会社社長が知っておくべき開業から30年間長続きする方法】
【創業期】1年目~10年目
1.創業5年間は死にもの狂いで働く(土日、夏休みなんか考えるな)。結婚している人は女房の協力が必要になる。ただし社員にこれは通用しない。
2.サラリーマン時代の人脈や学生時代の人脈、親戚の人脈はせいぜい1年程度で底をつく。
3.組織的な活動のためには、まずは社員3人を目指す。
4.徹底的に紹介してもらう。10人訪ねて1人でも話を聞いてもらえれば儲けもの。ファンになる人を100人作る(本郷先生の教え)。いずれは500人。
5.周辺士業との協業体制を作る(税理士以外の士業は税理士との接点を多くする。弁護士・司法書士・社労士・一級建築士・土地家屋調査士・不動産鑑定士等々)。
6.顧客紹介制度を作る。手数料支払い可能な士業にはケチらない。
7.社員への分け前や協力業者のことを常に考える。
8. 他人・友人・知人・兄弟に対して売上や社員数を自慢しない。自慢していいのは母親のみ。
9.リーダーとしての心得10箇条(※)、社員への気配り、声がけを癖にする。
10.同業他社を意識しない。
【成長期】11年~20年目
11.売り上げ至上主義であまり大きくならない方が良い。
12.先生・社長・所長・会長と言われて、人は偉くなると敷居が高くなるので要注意。
13.マーケティングや営業は社長の専任事項でありセンスがいる。センスに自信のない人は他の講座に勉強に行くべき。社員に任せるな。口下手が営業下手とは限らない。
14.情報発信・論文執筆やセミナー講師を務める能力を身につける。目立つことも必要である。様々な人の話を聞いて参考にする。自社製品やサービスを紹介できなければ商売にならない。
15.本業以外の売り上げ柱の構築を考える。場合によっては社員の副業も可にする。
16.出来るだけ目先の利益は追わない。愚直に、来た仕事に向き合う。29年目に再評価の事例。
17.下請けに甘んじていると危ない。
18.どんな売れ筋も5年は持たない。
19.業績が厳しい時こそ社員との結束を図る。
20.専門家としての矜持を守る。嘘はつかない。虚偽や詐欺的行為、ましてや脱税は絶対避ける。
【熟成期】21年~30年
21. 捨てる顧客もいる。
22.上場は考え物。
23.跡継ぎ息子・娘への承継は考えない方が無難。承継へのハードルは高い方が良い。
24.30人位の組織が丁度良い。
25.幹部に任せる仕事を増やし続ける。
26.中小企業(創業者)でも社長の賞味期限は30年が限度。
27.社長は欲張らない。
28.会社に家庭を持ち込まない。
29.無常を意識する。
30.ただし、社員の家庭の話はできるだけ聞く。
31.これらの教えを社員にも教育する。
32.辞める社員には誠意を尽くす。
33.顧客と自分の健康に気を配る。
34.相続対策や投資の相談に乗る。
35.病気や死についても避けない。