司会: では、ここからは、今後のアプレイザルの展開というものをお聞きしたいと思います。現在提携している税理士事務所等は、どれくらいあるのですか?
芳賀: 現在、業務提携していただいているのは、税理士事務所が1000社程で、不動産業者さんが130社程ですかね。
司会: 提携している業者がこれだけいれば、東京アプレイザルとしても、安心感はありますよね。それでは、今後、東京アプレイザルの経営者として、会社をこうしていきたいというようなお考えはありますか?
芳賀: とにかく鑑定業界は月によって売り上げが大きく変動するので、安定性を欠きがちなんです。ここが辛いところなのです。現在、安定した収入というのが、セミナー事業の会員からの会費が主ですからね。やはり、安定収入があると動きやすくなりますので、その部分を増やしたいなと思っています。
司会: 何かお考えはあるのですか?
芳賀: 今やっている3つの会員制のセミナー「不動産相続ビジネス研究会」「資産税ビジネス研究会」「税務鑑定研究会」が、新たな価値を創造するため「TAP実務家クラブ」に統合され生まれ変わります。
司会: それは、大きな動きですね。どういった意図をお持ちなのですか?
芳賀: 相続・事業承継・資産対策・企業経営などに関して、お客様から専門家への期待が益々高まっているなという実感がありましたので、より実践的な実務家の会を作らなければという想いから実現することになりました。お客様の問題解決にあたる専門家としては、この期待に応えるために、あくなき向上心を持って自己研鑽に努める必要があります。そのために、まず質の高いセミナーで土台となる基本を徹底的に学び、それを踏まえた上で実務で使えるよう実践的なコンサルティングのスキルを身に付けるところまで、この「TAP実務家クラブ」でご提供させていただこうと思っています。
司会: 様々な方に集まっていただくことで、交流も図れるということもありますよね。
芳賀: そこも、1つの狙いです。経験豊富な実務家たちが知識・経験・情報を持ち寄れる交流の場として、それぞれの強みを活かし合っていただくことで、新しいビジネスの可能性を広げていっていただければと思っています。また、会社としても、現在の3つの団体の会員が合計250人位ですので、「TAP実務家クラブ」に生まれ変わるのを機に500人まで増やしたいなと考えています。そのためには、セミナーのコンテンツをありきたりのものではない魅力的なコンテンツにしたいなと思います。より実践的で実務に繋がるコンテンツを増やしていきたいです。
司会: 例えば、どのようなコンテンツをお考えですか?
芳賀: そうですね。これまでは、どちらかというと「相続対策としての評価の下げ方」「株式評価の仕方」といった座学といえるようなものがメインでした。もちろん、これらは非常に重要な知識ですので、これからも当然継続していきます。基礎作りのためには欠かせませんからね。今後は、ここにプラスアルファして、この知識をいかに使うかという知恵の部分のコンテンツを増やしたいと思います。例えば、それらの知識をもとに、顧客にどう提案するのかといった提案力をつけてもらう講座や、事業承継で言えば、実際に長年続いている老舗の方に継続の秘訣を話してもらい、そこからヒントを得てもらう講座などを考えています。
司会: 知識をいかに使っていくかということですね。それは確かに今後のニーズが高まりそうですね。
芳賀: セミナー会員が500人までいけば、セミナー事業部だけでやっていけるという状況が作り出せると思っていますので、それは目指したいですね。現状では、鑑定部での売上とセミナー事業部での売上が2:1位ですので、これを鑑定部での売上を落とすことなく、1:1にしたいなと考えています。
司会: ちなみに「TAP実務家クラブ」の始動はいつになりそうですか?
芳賀: 2016年4月を予定しています。詳細は、ホームページをご覧いただくか、直接ご連絡いただければお分かりになると思います。
★TAP実務家クラブについては こちら