東京アプレイザル・不動産鑑定士の永井宏治です。
今月から「永井REAレポート」として実務に関する内容や、様々なことを発信させていただくこととなりました。
まず、今月は昨年末に上梓した書籍「相続税土地評価における 鑑定評価実例と裁決事例考察」について書かせていただきます。本書は「相続税土地評価において不動産鑑定評価は有効手段となりえるか?」というテーマで私自身が過去に行ってきた相続税申告・更正の請求に関する鑑定評価実例及び鑑定評価が争点となった裁決事例について私見を述べた書籍となります。
本書の構想は数年前からあったのですが、文章の構成が悩ましく、なかなか思うように筆が進まない状態でした。書き始めた後も採用裁決についての図面作成や自身が鑑定評価や財産評価を行うとするならばどのような評価を行うこととなるか等について長時間を要してしまい、さらには脱稿してもその後の複数回にわたるゲラのチェックにも相当の時間を要してしまいました。出版社の清文社様も相当お待たせし、昨年末に出来となりました。嬉しい気持ちもありましたが、「ようやく出すことができた・・・」という安堵の気持ちの方が大きかったです。改めて1冊の書籍を出版するということの大変さが身に沁みました。
先月1月9日には本書出版記念として税理士・笹岡宏保先生と対談セミナーも行わせていただくことができ、会場・オンラインともに多数の方にご参加いただきました。ありがとうございます。また、笹岡宏保先生にはお忙しい中対談セミナーをお引き受けくださったこと及び本書籍の推薦文までお書きいただき、この場で深く感謝申し上げます。
余談ではありますが、実は今回の書籍の表紙の色は私の希望で瑠璃色をメインに作成していただきました。瑠璃は仏教の七宝の一つであり、別名ラピスラズリ、「最強のパワーストーン」ともいわれている石です。
また、帯については弊社が2023年7月に高田馬場から東京メトロ有楽町線「麹町」駅付近に移転したことから、「有楽町線ゴールド」という色でお願いしました。写真で見るとなかなか良い感じの表紙になったのではないかと思っています。

ラピスラズリ
本書と前著書「不動産鑑定士が教える!相続税土地評価に生かす不動産調査とCAD作図術」を基に4月から「相続土地評価アカデミー」という相続の中でも特に土地評価に絞ったパッケージのセミナーを行うこととなりました。入門的な内容から難しい実務に至るまで濃い内容をお届けできればと思っておりますので、是非ご受講いただければと思います。
「相続土地評価アカデミー」 詳細はこちらからご覧ください。
https://tap-seminar.jp/seminar.php?keyno=2333
税理士の先生方は確定申告でお忙しい時期かと思われますが、寒い日が続きますのでご自愛ください。