司会: そのターニングポイントを経て、いよいよ税理士業界へのネットワーク作りということになると思うのですが、まずはどういったことをされたのですか?
芳賀: まずは、DM大作戦ですね。往復官製はがきを使い、「①鑑定評価を使ったことがある=○or×、②鑑定評価に興味がある=○or×、③案件があるので相談したい=○or×」等のアンケートを記載しました。アンケート風の営業ですね。そして、最後に「鑑定事務所との提携に興味がある方は、ご返送願います。」と記載しました。そこで、返送があった方には、こちらからアポイントを取り、私が訪ねていきましたね。
司会: 確かに、こういった方法でハガキを送って、返送してきたとなると、相当興味がある証拠ですよね。
芳賀: そうなんですよ。ですから、アポを取って伺った税理士事務所さんとは、かなりの高確率で提携契約を結ぶことが出来ましたね。
司会: 実際に、その方法でどれ位の数の提携ができたのですか?
芳賀: 3年程掛けて、400事務所くらいとは提携できたと思います。
司会: 400事務所ですか。凄い数字ですね。ちなみに、このDM大作戦をやろうというアイデアはどこから出てきたのですか?
芳賀: これは、私が試験合格後すぐに入社した不動産会社で用いていた方法を真似しました。真似したといっても、私が提案した方法ですが、当時、その不動産会社で売りに出していた新築分譲住宅が全然売れなかったんですよ。それで、どうにかしなければいけないということで、近くにある古い賃貸の公団住宅や賃貸マンションに狙いを付け、DMを作り社員総出でポスティングをしたんです。その内容は分譲住宅に興味があるかどうかなどのアンケート方式にして、興味があれば返送してもらうという作戦です。返送してくれた方は、かなりの見込み客となっていましたからね。これがヒントになりました。
司会: なるほど、それでアンケート方式のDMを送ったというわけですね。