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東京アプレイザル物語

7 修行で得たものとは

司会: その後、独立へということになると思いますが、国栄興業での4年間の経験で得たものはありましたか?

芳賀: それは、ありましたね。当時の国栄興業は仕事がそんなには無かったんですよ。その中で、私だけは仕事が豊富にあったのです。というのも、ある不動産会社から、売却物件の物件調査の依頼を受けていたんです。

司会: 物件調査というのは、どういう業務内容なのですか?

芳賀: その不動産会社の新築の建売りや新築マンションを購入する方がいますよね。その方がそれらを買うために、それまで住んでいたご自宅を中古物件として売ることになりますので、そのご自宅の査定・調査をするといった内容です。売る物件の査定をするわけです。

司会: その業務を芳賀先生、お一人でされていたのですか?

芳賀: 依頼自体は事務所に来ていたのですが、業務はほとんど私がやっていましたね。

司会: 物件調査の業務は月に何件程されていたのですか?

芳賀: 多い時で月に30本以上はやっていましたね。

司会: そんなに多いのですか。それをほぼお一人でというのは、相当な仕事量ですね。

芳賀: そうなんですよ。ただ、大変な割には、手数料が物凄く安いんです。仕事量には到底見合わない金額です(笑)。しかも、印紙代・交通費等の経費は全てこちら負担ですからね。

司会: それは、ちょっと厳しいですね。

芳賀: そうでしょ!それと、調査の際には、公図・謄本・評価証明・道路調査関連の書類が必要なので、法務局と役所に寄らなければいけなかったんです。絶対にセットなんですよ。これが相当な手間になってしまうんです。少しでも負担を減らすため、私としてはどうしても、平日に調査をしたかったですね。

司会: 法務局と役所は土曜日・日曜日が休みですから、土曜日・日曜日の調査となってしまうと、別の日に法務局と役所に行かなければいけなくなってしまいますよね。

芳賀: そうなんです。ですから、先方にアポ取りの電話をしても、ご主人がいらっしゃるのは土曜・日曜ですから、できればそのどちらかでと最初は言われますよね。ただ、私は「役所にも行かなければいけない関係で、何とか平日にお願いします」と言って、かなり頼み込みました。頼み倒して、ほとんどを平日にしてもらいましたね。

司会: 月に30本の調査をしなければいけないということであれば、別の日に役所に行ってというのでは、効率が非常に悪くなってしまいますよね。

芳賀: そうなんです。それで、平日に伺うわけですから、お話をさせていただくのも、基本的には、そのお宅の奥様なんですよね。まずは、お茶を飲みながら色々話すわけですよね。この経験から、自分の特技の中に「初対面の方とでも、絶対に1時間話すことができる」というのが追加されましたね。恐らく、何千人という方とお話をさせていただきましたから、相当鍛えられました。

司会: 凄まじい人数とお話されていますね。この調査のお仕事は、どれ位の期間やられたのですか?

芳賀: この調査の仕事は独立してからもやっていたので、国栄興業での4年も含めて全部で7・8年はやっていましたね。

司会: 長くやられていたのですね。7・8年に亘り、相当数の調査をやってこられたとなると、他にも得たものがありそうですね。

芳賀: その通りです。何よりも物件を見る目を養うことが出来ました。それが大きかったですよ。本当に色々な物件を見てきましたからね。調査の仕方についても、不動産会社からの依頼で調査をしていますから、信頼を損なわないよう誠実に丁寧に調査を行いました。

司会: 不動産会社からの信頼の上で成り立っているわけですから、誠実な仕事というのは不可欠ですよね。

芳賀: それに、お客様からすると、私をその不動産会社の人間だと思っている方がほとんどだったと思いますので、とにかくきっちり仕事をしました。そうそう、そういえば、一度だけ、1日に6件の調査をしなければいけない日があったんですよ。

司会: 6件ですか。それは、物理的に可能なのですか?(笑)

芳賀: その6件全てが、かなり近い場所にあったんです。自分なりに仕事内容を考えスケジュールを立てて、これは大丈夫だなと思ったんです。ただね、私としては、間違いのない仕事をしたと思っていても、お客様からしたら、滞在時間が短いですから心配になりますよね。不動産会社に「あの人、どこを見ていったんですか」という連絡が入ったそうです(笑)。でも、ちゃんと仕事はしているんですよ。

司会: もう、その頃には件数もこなしていて、物件を見るエキスパートになっていたんでしょうね。しかし、ここまでのお話を伺いますと、国栄興業での4年間というのは、芳賀先生にとって間違いなくプラスになっていますよね。

芳賀: 得たものは大きかったと断言できますね。

 

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斎藤紀明が斬る

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