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[月いちコラム]芳賀則人の言いたい放題!

No.287【終末期の老人病院を視察して】2019.08.01

梅雨が本格的な時期に差し掛かる6月末のことです。

横浜市にある「指定療養型医療施設(医療法人社団 元気会 横浜病院)」という老人特化型病院を視察する機会がありました。

その日もいつ雨が降ってもおかしくない天候でした。理事長先生に直接お会いし、病院の成り立ちなどを説明して頂きました。お父様から28歳の時に経営を任されて大変な苦労の元、今ではスタッフさんも300人を超える程に成長を遂げ、現在に至っています。病床数も326床と大きく、地域医療に多大な貢献をされております。患者さんの平均年齢は85歳と、高齢でかつ90%以上の方が認知症とのことです。

実は10数年前に〇〇県内で同じような形態の病院の土地・建物の鑑定評価を請け負ったことがありました。評価のために内部も見せてもらいました。大部屋にほとんど身動きしない老人が横たわっていました。表情がありません。暗く澱んだ感じで、将来の自分がこのようになるのは嫌だなと思ったものでした。

しかし、今回訪れた病院は全く違うものでした。院内はとても明るくスタッフさんも常に笑顔で患者さんに声をかけています。理事長の高齢者に対する敬愛の念が凝縮されています。「亡くなるまでここで過ごして頂けます。ご家族様も安心して預けることができます。」とのお話に胸を打たれました。

ここに入院されている方全てがそれぞれ長い歴史を刻んで来ました。しかし現在は死を受け入れてその時を待ちます。

老人を見ていて感じたことは、若い頃はとかく高級車、豪邸、高級時計、高級料理、高額宝飾品、ブランドバッグ、形あるものに憧れます。ここで生活されている方々はそんなことよりも、優しい言葉が一番の楽しみではないかと思うのです。

また、時間という概念では、これからの未来の100年はとてつもない長さに感じますが、過ぎ去った100年は現在の1時間とそれほど変わらないという感触になります。今の1時間がいかに大切か身に沁みます。

老人病院視察を体験して、記憶に残るのは親への思いや子供への愛情か。

人の最後は関わってくれるスタッフさんや家族の優しさに包まれることが最高の幸せであることを感じます。

 

東京アプレイザル物語

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